晩夏

久しぶりのまとまった雨で、それまでの澱んだ熱気は洗い流されたかのよう。

ここ数日は、くっきりと空気が違うのを感じる。

雲までまるで秋みたい。

日暮れて気が付けば、もう虫の声が聞こえていた。

 

一歩づつ、夏から秋へ。

 

 

お盆

久しぶりに里山に暮らす親類を訪ねる。

しばらく行かないうちにアスファルト舗装が広がり、

釣った鮎を活かすのに水を引いた小川は、U字溝となってその下へ。

心の故郷も、今は昔。

桃介橋

古い木造の橋が好きだ。
 

干割れや、痩せて目の浮き出た木肌が好きだ。
板張りの床版に、微かに響く足音が好きなんだ。

 ここは復元されているけれど、遺跡のような塔柱はオリジナルのままなので合格。

桃介橋